10月末に咲く花
2013年 10月 31日
とりあえずあるうちに投稿していきたいと思います。
今回も久しぶりに行った雑木林の続きです。
10月末の早朝ともなると、だいぶ冷え込みます。
まあ、この季節、花も虫もほとんどいませんので、撮るといっても非常に地味な被写体しかありません。
しかし、地味に関して思い起こして見れば、常日頃からメジャーな撮影対象を撮っているわけでもありませんので、基本どの季節の写真も地味な私です。
そんなことなで、撮影に行く前は、今の季節に行ってもな! と少し躊躇いたしましたが、まあ、久しぶりだから散歩がてら行けばいいと思い直して現地に赴いたわけです。
いいんです。
どうぜ道端のどこにでもあるような雑草を撮っているだけなので、誰にも褒められることもありません。どれだけ葉っぱを撮っても、葉っぱは葉っぱなんです。
まあ、言い訳っぽい愚痴はこのへんにしておいて、散策を始めると、幾つか歯の抜けた小さな花がありました。
きっと、もうこの花の寿命もあとわずかなのだろう。
そんなことを考えると、決して綺麗とは言えないその姿にも、なにかしらの哀愁と意味を感じます。
しかし、歩いて行くうちに、まだ幾つかの雑草が花開いています。
ふと思い出してみると、10月末でも咲いている花はあったことを思い出します。自分でそんなことも忘れていたのかと、少し驚きながら、それでもこの冷え込んだ朝にまばらに咲く花の生命力には魅せられるものがあります。
当然、何枚か写真を撮りますが、自宅に帰るとやっぱり地味です。
そりゃそうです。たかが道端に映えているどこにでもある雑草ですから、しかし、私自身もその花とどれだけ違うかと考えると、何も変わりはしません。
それどころか、この寒い朝に見向きもされない道端で、朝露に濡れながら毅然と自分の生き方を全うしていると考えると、ある意味、この花は私以上の強さと自己を持っている気にさえなってきます。
人にも花にもそれぞれの生き方があります。
綺麗な人や花、格好いい人や花、頭のいい人や花、でも誰しもがそういうわけではありません。
「それでいいのだ!」
可笑しなことだとは思いつつも、何か一人で納得した、そんな朝でした。