歪んだノスタルジー

 ・・・・・申し訳ありません・・・・・

 何が申し訳ないかと言うと タイトルの事です・・・・
「歪んだノスタルジー」って程 大層な内容でない事を最初にお断りさせていただきます。

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前回のブログで ほんの少し文明と文化に対する私たちの可笑しな態度について触れましたが、ある意味似て非なるもの的な感じを受ける言葉です。

 さて 大層なタイトルの”歪んだ”の部分ですが、まあ 少し可笑しなくらいの意味合いですので・・・・・

 ノスタルジー 今回は少し大きな意味で考えています。「懐古的」「懐古主義」などだいたいそんなものを指しているつもりです。

 「昔はよかった・・・・・」
 「あの頃は・・・・・あの頃に戻りたい・・・・・・」

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老いも若きも 一度ならず思ったことがあるのではないでしょうか?
実際 中年と言われる年齢に差し掛かると 少し前の自分とのギャップ、容姿も体力も変容しているのがわかります。
 そんな時に 懐古的になるのかもしれません。
 本当に楽しかった瞬間も 人生には一度や二度ではないでしょうし、いろいろと振り返って楽しむこともあるかと思います。しかし そんな事実と裏腹にただ過去を美化しただけの懐古主義的なノスタルジーもあると思います。

今回のタイトルの「歪んだ・・・・」は後者のことです。

「昔は良かった・・・・・。」
その言葉の中に ある特殊な意味合いを感じたことはないでしょうか?

どうも個人的に考えると、そんなにいい昔なんてあったのかな?そんな 疑問と もしそんな現在を嘆いているとしたも その方も含め私たちは現在の形を間違いなく作り出している側の人間であるのではないかということです。
 が、この場合 自然や人とのふれあい・・・・いや 結局のところ同じことなのかも知れませんね!

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 「ないものねだりなんでしょうか!」
それとも 「昔は良かったの!」の中に責任感がないのがいいんでしょうか?

 ただ 本当に懐かしむ気持ちについては、除外したいと思います。

しかし もし私が言ったとしたら どこかに純粋に懐かしむ以外の妙な気持ちも入ってくるのでとは思いますが・・・・

 人は過去を美化するものだ!
そんな 事を言われた方がいたと思います。
どの時代のどの時間にも さまざまな問題があったと思います。
それらを 押しのけて「昔は良かった!」そういった場合、私は人は奇妙な感情の世界に入っている気がいたします。
 そんな感覚になにかもやもやしたものを感じた頃もあったように記憶してます。

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 現実から 逃げているような・・・・・
そう考えてしまうと結局のところ何も前進しなくなるように思えます。
きっと 現実から逃げると言う事は、本当の過去からも遠ざかってしまうのではないのか?
 そんな気がします。
過去に溺れる人達が 現実として世の中には沢山いると言う話を聞いた事があります。
しかし そういったある種精神的に病んでいる方たちと私たちの境目なんてほんの紙一重であるように思います。
 ほんの少し心の向きが違えば、誰にも無関係な話でもないのかもしれません。
が、それが大きな差でもあるわけですが・・・・・。

実際のところ 人の心は綺麗にシロかクロか分かれているわけではないと思います。どれだけ 要素があるのか どちら側に傾いているのか・・・・そんな微妙な問題でしょうか。
 つまり 潜在的に予備軍がある・・・・と いう言い方がもっとも正確であるとおもいます。
そのある点を取って 境界例という分類もあるようです。

 また こんな言い方もできると思います。
過去に生きる=他人が存在しない。
おかしいでしょうか?
つまり 思い出は、自分で自由に想像できると言う意味ですが、思い出ができる(ここには既に他人の意思も人格も存在していません)と言うことは、現在の人間関係に関しても自由に創造できる。と いう事にもなると思います。最近の犯罪の傾向は、この人間関係の創造が大きく拘っているものが多いように感じます。もちろん これは極端な例でありますが。

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現代社会は 人間関係が気薄になってきているのは、みなさんが感じられまたよく報道もされることです。
ここでは 昔はよく みんなで協力して・・・・近所づきあいが・・・等といろいろな表現で昔を褒めたてえています。確かにそういう一面はあるでしょうし、それに関してはなにも反対などするわけではないのですが。
ただ それを言って昔を謳歌している大人・・・つまり私たちは、現代社会を作っている主たる者達ではないでしょうか・・・・つまり 自分達で作っておきながら それに対して嘆き悲しんで過去を振り返っている・・・・そんな 構図が成りたつのではないでしょうか?

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 「今の子は・・・・」
その言葉の中にも ある意味「歪んだノスタルジー」が隠されているのではないでしょうか?
最近 今の子というよりも今の親が見事な手本だと感じることがあります・・・・もちろん 私も含めてですが・・・・。

 まあ ニュースについては 無責任でいられる特殊性(他人事ですませられる)があるようですが・・・・・。

 生きているうちに沢山の経験をして 沢山の感情を味わいます。一時的に過去に捕まってしまう事もあるかも知れませんが、本当の意味で過去の住人にはなりたくないなぁ、と悪寒とともに感じる事があります。

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             ・・・・・「歪んだノスタルジー」の住人には・・・・。
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by squeu | 2005-08-07 21:35 | ありふれた日常


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