奇妙な静寂の一時

 約10日前、それは突然訪れた・・・・・・。

d0047078_12475036.jpg


元気良く手を振る娘達を尻目に妻が運転する車は無情にも角を曲がり、あっという間に見えなくなっていった。

一人残されて、その場で大きな深呼吸をする・・・・・・フゥ・・・・・。

ゆっくりと 玄関に向かおうとした時、車が戻ってきた・・・・また、忘れ物か・・・・

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

最初から やり直しである。

d0047078_12523548.jpg


「パパー バイバイ!!」

二人の娘が交互に手をふり やがて車は見えなくなる。

再び大きな溜息を吐く・・・・・・もう こないかなぁ・・・念の為 もう一度後ろを振り返ってみる。

今度は本当に行ったようだ・・・・・・安心して?家の中に入る。

 毎年 恒例の夏休みの帰省だ。
時々 一緒に行かされるので びくびくしながら過ごす時期でもある。
なんでも 今年は夏休みに入る前に妻の小学生時代のタイムカプセルを空けるらしく、学校を一週間早く休ませ 早々に実家へ帰っていった。

d0047078_12594952.jpg


 子供の頃 学校を休むなと散々言われて育ったせいか妙な気持ちではあったが、男は無口!という事で黙っていた・・・・もっとも会社は休むので人には言えないだけという話もあるのだが・・・・ともかく、時代が着々と変化しているということなのだろう・・・・・・と、思う・・・・・・笑

d0047078_1355850.jpgさて 一年に一度あるかないかの自由をどう過ごすか?
たかが 一週間と少ししかないので、ちょっとボーッとすると「あっ」という間に過ぎてしまう!

それはそれでいいのだが・・・・・笑

話は少し戻るのだが、もう 二度と帰ってこないことは確認して玄関ドアに手を掛ける・・・・・ゆっくりとドアを開けて玄関に入ると そこは既に別の世界へと変わっている。

玄関で少し考える・・・・・この現実感と非現実感は一体どこで入れ替わったのだろうか?

・・・・・・・・・・・・・・車が走り去った瞬間だろうか?・・・・・・・それとも 振り返った瞬間・・・・・・・・・・・玄関の取っ手を引いた瞬間に訪れたのだろうか・・・・・・・・・・・・?

ともかく そこにはさっきまであったはずの現実がどこにも無く 奇妙な静寂と空虚感のようなものが、横たわっている。

d0047078_125979.jpg家の中に入り リビングに行く。

この感覚はいつもながらまったく妙な感覚だ!
いつもと変わるはずがない光景の中に いつもとは全く違う空気が流れている・・・・・・・・・。

コーヒーを入れて 一人啜り始めるが・・・・誰も邪魔しにこない・・・・・・?
この 全くの日常の中の非日常は、まったくもって奇妙なものだ。

その奇妙な静寂の中で 一体どう過ごそうか?考える・・・・・。
確か 去年はひたすら写真を撮りにいっていたが、今年は・・・・・どうも 体調も今一つであるし 何よりもあまり時間も作れそうにもない!

 まあ たまにはのんびりするか・・・・・・?
って 考えれば結構のんびりと無駄に人生を過ごしてきた気もしないではないが・・・・・汗・・・・・いや、過去を振り返らないのも また素晴らしい人生の一歩か!なだと訳のわからないことを考えなら その日半日過ぎていった・・・・・それが 一番無駄だったかも・・・・・笑

d0047078_1352492.jpg


リビング トイレ 風呂・・・・生活しているもの全てが、ひっそりと息をしているようだ。
 喧騒がない・・・・のか?
などと一人であれこれ考えてみる。

d0047078_1345498.jpg


しかし 実に不思議な感覚だ。
 あるものがない・・・・・・
 いるものがいない・・・・・・・
とは、こんな感じなのだろうな・・・・そう 思いながら短い夏の日が確実に過ぎていく。

そして すぐにあの喧騒達が帰ってくる。

d0047078_12584767.jpg


なにかしら 可笑しくもあり、面倒でもあり、そして 当たり前の日常と共に・・・・・・・

こうして 毎夏繰り返される短い私の夏休みは過ぎていく・・・・・・・・・・・・・・・・

d0047078_12534758.jpg


追伸、「本日の夕方にはそっちに憑く・・・・いや 着く!」と 昨晩妻から連絡が入った。
[PR]
by squeu | 2005-07-24 13:14 | ありふれた日常


<< 今年の夏 パーフェクト ビューティー >>