陽だまりの中で・・・・
2005年 04月 27日
満開だった桜も今は数枚の花びらを残すだけとなり それとともにあれだけ沢山いた人々もどこかへ行ってしまって、人々の幻影だけがそこにあるようだ。
桜の花びらを風に舞わしていたほんの少し冷たい風も 今はその冷たさが薄らいでさわやかに頬を撫でていく。
散った花びら達は側溝の中や地面に落ちてやがて茶色くなって行く。ある物は踏まれ またあるものは泥の中に埋もれやがてその生涯を閉じていく・・・・。
一枚の花びらが小川を流れてくる・・・・ゆっくりと ゆっくりと流れて来て せき止められたところまで来て今度は回り始めた・・・・他の花びらは、小川のいたるところで捕まって 茶色になって重なり合ったりしている・・・その花びらだけが、ゆっくりと回り続けていた・・・・・陽だまりの中で・・・・いつまでも・・・・。